天津駐在員が送る中国エッセイ
***************語学の習得には、その国の歴史、思想、習慣などの知識が必要です。 中国は、私たち日本の隣国であり、世界の大国でもあります。これからいやでもうまくつきあっていく必要があります。一緒に中国の事を勉強しましょう。***************
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Author:shinoper
私たちには理解できない中国人の行動や考え方には、何かの理由があると思います。
それが、歴史の中にあるのか?
社会環境にあるのか?
お互いによい関係を気づくために、理解しあえるようなブログにできたら良いなと思います。



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汪精衛(Wang jingwei) Part 2 革命党救済
時間があれば、この記事の頭からどうぞ!

1908年西太后と光緒帝が相次いで死にます。そして、次の皇帝が「ラストエンペラー」と知られる宣統帝です。皇帝は三歳、その父醇親王(光緒帝の弟)も25歳と若い政権だったので、実権は直隷総督であった袁世凱が握ります。

武装蜂起が6度失敗すると、孫文に対する批判の声が段々高くなります。

また、日本人から孫文に送られた2万円(当時の月給が2,30円)は、2000円を民報に残し、残りは全て孫文が持ち出し、その出費明細が分からないところから、孫文の私的費用に使われたという疑いが起こります。

1909年10月黄復生と汪精衛は、ここぞ革命の決心を見せる時であると、自ら北京で清朝高官を殺害すべく英国船で、天津に向かいます。

北京についた彼らは1910年3月31日深夜爆弾を橋の下に隠しますが、すぐに爆弾を見つけられてしまいます。
その後も北京に潜伏し機会を伺っておりましたが、1910年4月16日2人とも捕まってしまいます。

1910年4月29日清廷は、彼ら2人を"朝廷政策の誤解"という理由で、死罪を免除し、永久監禁とします。

獄中、汪精衛は、毎日詩を作り続けます。
その中で、もっとも有名な詩は、《被逮口占》(別名《慷慨篇》)。

陳璧君は、獄中の汪精衛に、「私と貴方の間には、高い壁がそびえ立ち、もう逢う事はかないませんが、私と貴方の真心はこの高い壁でも遮られません。結婚式は、かないませんが、心の中で結婚していると思ってもよろしいでしょうか?」と書き送ります。それに対し、汪精衛は、血で書いた「諾」の1文字を送ったそうです。

1911年10月10日武昌で蜂起が発生。10数日という短い間に全国20数省が独立を宣言します。
清廷は、情勢を挽回しようと、1911年11月6日黄復生と汪精衛の釈放を発表します。

1911年12月汪精衛は、船で上海に向かい出迎えた陳璧君と正式に結婚します。
それ以来、彼ら二人は、汪精衛が死ぬまで一緒にいたそうです。





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汪精衛(Wang jingwei) 序章
wangjingwei

この写真、唾吐きかけ用の石像だそうです。
跪いているのは、汪兆銘(汪精衛)夫婦。

guomingtanqi


日中戦争中の1938年から1945年日本の援助で南京にできた中華民国国民政府。当時、本来の中華民国国民政府は重慶に遷都しており、この政府を中国人は偽国民政府と呼ぶようです。そして、日本の終戦と共に解散します。

林思雲さんの説明では、親日派というだけでは、中国で批判の対象にはならいそうでうです。
というようり、重要なポストについている歴史的人物で中国で評価されているのは、むしろ親日派の方が多い。

しかし、汪精衛だけは、国賊として歴史から抹消されます。

wangjingwei2



日中戦争中に、日本の援助を受けて政府を作ったと言うだけでも、日本人でも、「それは汪精衛が悪い」と言うことになると思います。しかし、その裏には、汪精衛の愛国心と誠実な人柄、やるせない想いが隠されております。その真実を、林思雲さんが、「真実汪精衛」]という文章の中に書いておられます。

全てを訳すのは、無理がありますので、数回に分けて解説を交えながら、あらすじをご紹介したいと思います。

私たちは、歴史の表面だけを見て、物事を判断しがちですが、なんで!って違和感を感じるとき、その裏側には必然的な理由が、必ず存在することを決して忘れてはいけないと思います。






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避韓(Bi hui)の文化
林思雲さんシリーズ。

日本人にとっての儒教は、学問であるが、
中国人にとっての儒教は、宗教である。

儒教の世界観とは、乱世と知世が循環する。
それは、何故か?
世の中を納める人間が、入れ替わるから。

君子 → 知世
小人 → 乱世

だから、「君子を重用し、小人を遠ざけ無くてはならない。」

しかし、君子も人である以上間違いを犯す。それをみんなで隠(避韓)して
君子をもり立てて行くのが、知世をつづける方法であり、それが、最終的には
自分たちの為になる。さらには、法螺を吹いてでも、その君子を良く見せて、
その人に長い間、世の中を治めてもらう。

こうやって、中国人は、ウソをつくことに鈍感になっていると言います。






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精神勝利法
林思雲さんシリーズ

1934年魯迅は、「面子は、中国精神の網領であるから、これを掴みさえすれば、丁度24年前に弁髪を引っこ抜いたのと同じように、身体全体も一緒についてくる」と言ったそうです。

中国以外の国でも、面子は存在しますが、その意味は、中国の其れとは違います。我々日本人、又、他の外国人が面子というと、プライドを守る事をいいます。自分の恥を隠す事という意味合いです。

なにか、間違ったことをしてしまったが、面子を守るために人には公言しない。そこには、ウソをついてはいけないという道徳も関係し何も言わずに事実を知られないようにするという行動にでます。

しかし、中国人の面子とは、もっと積極的です。
法螺を吹いて、自分を良く見せる事だそうです。
俗に言う、吹牛(chui niu)、説大話(shuo da hua)です。
この中国人の行動を、魯迅は、精神勝利法と名付けたそうです。

中国の大衆は長い間激しい圧迫を受けつづけ、精神的に大変な苦しみを味わい続けてきました。その苦しみをはらす方法なのだそうです。

そして、それがウソと分かっていても其れを指摘しない事が、その人の面子を守る事になり、それが、社会的なマナーなのだそうです。

多分、日本人には理解できないと思うので、ちょっと見方を変えて説明すると、私たちが貧乏な人に対して、「貧乏人!」と言わずに、優しくしてあげたくなるような、そんな気遣いなのかもしれません。それほどまでに、中国人であることは、大変なのだと私は思います。

中国にこられた方で、中国人からおごって貰もらった事が有る方は多いと思います。彼らの給料は少ないのに、おごってくれた!何て彼らは親切なんだろうと思いませんでしたか?其れこそが、面子なのです。

中国人は、自分がお金が無くて困っていても、お金を借りてでもお客さんが来たら、歓待してくれます。それは、当然親切でもあるのでしょうが、其れこそが面子なのです。






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冷眼(Leng yan)、官架子(Guan jia zi)、打官腔(Da guan qiang)
林思雲さんは、中国での民と官の関係を下記の3つの言葉で表しています。

冷眼
庶民が政府に出向くと、まず官から冷眼で出迎えられ、まず身分の差を思い知らされる。

官架子
官は、庶民に対して上から見下げる態度で臨むそうで、
庶民はそれに対して、愛想笑いで対応しないと、機嫌を損ねて手続きをしてくれない。

打官腔
官の庶民に対する口調の事で、警察が犯人を尋問する時のような傲慢な話し方だそうです。


彼が言うには、外国で暮らすと、様々な差別をうけるけれども、中国で官から受ける蔑視、侮辱に比べれば
海外での生活は、充分満足に値するそうです。

私は、逆に中国の官の権限の大きさに驚きます。
彼らは、自分の一存でかなりの事をきめられます。
だから、賄賂を送ると大変大きなメリットが発生するのでしょう!
うまく交渉がまとまった場合は、気持ちが良いくらい即決してくれます。
そうならないときは、悲惨ですが...

逆に日本の役人がどれだけの権限をもっているでしょう?
ハッキリ言って、法律に違反しないように保身を考えている人がほとんどだと思います。
少しでも規則に違反しないように、言葉は丁寧ですが、全く融通が利きません。

それぞれ、一長一短という感じがしない訳でもありません。



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