天津駐在員が送る中国エッセイ
***************語学の習得には、その国の歴史、思想、習慣などの知識が必要です。 中国は、私たち日本の隣国であり、世界の大国でもあります。これからいやでもうまくつきあっていく必要があります。一緒に中国の事を勉強しましょう。***************
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Author:shinoper
私たちには理解できない中国人の行動や考え方には、何かの理由があると思います。
それが、歴史の中にあるのか?
社会環境にあるのか?
お互いによい関係を気づくために、理解しあえるようなブログにできたら良いなと思います。



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中国の面子(Mian zi)  Part 1
20世紀の80年代、広州近郊に、農場がありました。そこには、まだ水道が通っておりません。その農場の近くには、ビール工場が有り、そこには当然ながら大きい水道管がが引いてあります。お隣さんのよしみに預かろうと、農場長は、作業着を着て、おんぼろ自転車にまたがり、2キロほどあぜ道を走ってビール工場にお願いに行きました。大声で、「工場長!」と呼びつけます。門もまだ入ってないのに、門衛から阻止されます。なんとかかんとか言って、やっと工場長室の前までたどり着きましたが、総務室長に湾曲に断られます。

農場長は、数日悶々としてすごしておりました。ある日、一人のおじいさんに出会い妙案を授かりました。おじいさんが言うには「話がまとまるかどうか?という問題と、相手に会えるかどうか?という問題は、別の事だよ。つまり面子の問題だ。自転車でよその大工場に行くというのは、自分にも面子が立たないだけではなく、相手にも面子をあげることができない。双方に面子がなければ、当然話はうまくいかないよ。」

農場長は、ハッとしました。すぐに街に行き、ブランドのスーツを買い、豪華な車を借りてビール工場に向かいます。今回は、面子文化がおもしろい結果を見せてくれます。門衛は、引き留めなかっただけでなく、パッ!っと敬礼をしてくれます。得意になって、事務所に来ると、幹部達が揃って歓迎してくれました。まだ、なにも話をしてないのに、工場長がニコニコと出てきて「隣同士じゃないですか、どうぞ、お使いください。」と話がまとまりました。


以前、中国人の面子の事に少し触れたことがありました。

日本人は、恥のために死を選びましたが、中国人は、
「死要面子」(死んでも面子)
「樹活一張皮、人活一張Lian」(樹が生きるには一枚の皮、人が生きるには一枚の顔)

という言葉のとおり、面子の為に死を選びます。

日本の「武士道」のように、中国の「面子」と言えば、中国人の民族性を代表する言葉と言ってもいいのではないでしょうか。この中国の面子という感覚は、私たち日本人には、なかなか理解できにくい感覚でもあります。日本でも「顔を立てる」「顔に泥を塗られた」などと使いますが、中国の面子は、似て非なるものなのです。

エスキモーの雪を現す言葉の多さを指摘して、各民族の民族性を説明する文章を読んだことがあります。日本でいうと、魚の呼び方、雨の表現などに当たりますでしょうか。各民族は、自分たちが関わる一番重要なものは、いろいろな表現方法をもつようになるようです。

では、それをふまえて中国人の面子の表現方法をみてみたいと思います。

= 第一類 =
愛面子   要面子   講面子   顧面子
做面子   cheng面子   |光面子   給面子
留面子   売面子   看面子   靠面子   掃面子
拂面子   拉下面子    抹不開面子

== 効果 ==
有面子   没面子   diu面子   面子大

== 状態 ==
碍于面子   迫于面子

= 第二類 =
門面   派頭   排場   場面
型款   賞lian   台价   lian皮
牛气   死扛

= 第三類 =
lian   情面   名声   影響

= 第四類 =
客气   客套   套話   官様文章
花架子   假大空   浮夸   放衛星
逢場作劇   宣伝   走過場   形式主義
換湯不換薬   葫芦里売shen ma薬
城府   址皮   ti皮球   会説話
双関   両面派   招牌   名正言順

このように、いろいろな表現方法がありますが、特に第二類と第四類には、辞書を引いても、中国人に聞いても意味がはっきりしない言葉があります。これからじっくりと一つづつ解明しいていきたいと思います。







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上海灘(Shang hai tang)
「そんな事したら、地獄におちるよ!」
「うそついたら、したぬかれるよ!」


こういう言葉で、私たちは小さい頃から家族になんどもなんども叱られながら、日本人としての人格を形成してきたのです。普段、宗教と関わりを持たない私たち世代でも、家族のこんな言葉で、日本人的な宗教観をたたき込まれます。


中国では、家庭の中でよくこんな言葉を子供たちに教えるそうです。

「社会での事は、本では学べない。本に載っていることは、社会では役に立たない。」
「まじめな人は、損をする。」
「悪い人の方が優位に立つ」


このような考え方は、どこらか来ているのでしょう?
儒教ではありませんし、仏教にもこのような教えの元になる話はないでしょう。

shanghaitan



最近、上海灘というドラマを見ました。そこに描かれている主人公:許文強(張永発)のような人間像が、中国人が子供たちに、教えたい生き方なのではないかと感じます。

彼は、学生運動で、恋人を亡します。彼自身も警察に捕まり、3年間投獄されてしまいます。
シャバに出てきた彼は、以前とは違った生き方を選びます。上海に出て、ヤクザ組織に入るのです。

うまく社交界に入り込み、そこで頭角を現します。抗争を利用して会社を乗っ取り、ヤクザのボスに気に入られどんどん勢力を伸ばして行きます。

「本では学べない」方法で彼は、ヤクザ社会を昇って行くのです。
その社会は、法よりも金と権力が実権を握っています。



日本人は、こんなドラマを見ても、決して現実にそのような事をしようとは夢にも思いません。
私たちにとっては、ただの作り話でしかないのです。

しかし、中国人とって、この物語は、夢物語ではありません。もしかすると実現できる話かもしれないのです。
ここでは、19世紀末の清朝末期から現在まで、社会の混乱が1世紀続いているのです。悲惨な話もごろごろ転がっていますが、チャンスもそこら辺にいくらでもある社会なのです。
野心のある多くの中国人が、貧困の中で目をぎらぎらさせながら、チャンスをねらっている社会なのです。







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江湖の歴史図解
a href="http://blog-imgs-11.fc2.com/s/h/i/shinoper/20070829125826.jpg" target="_blank">江湖歴史図解



「江湖中国」と言う本と相変わらず、格闘しております。
やっと、4分の1と言ったところでしょうか?
5分の1を過ぎた所から、細かい説明にはいっておりますので、全体の大まかな流れは、すでに
説明されているのは、ないかと感じましたので、一度自分の理解を整理するために図解をしてみました。

みなさんにとっては、そんなにわかり易い物ではないかもしれませんが、多少なりともご理解いただける
参考にしていただけるのではないかと思います。

ただ、読み終わるまでに、どのような変更が有るかもしれませんし、図解の中でもわかりづらい事については、
別途調べて行くつもりですので、この図解は、今後も変わっていくと思います。






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中国人は、物事をまじめにしない
江湖社会の中心となる価値観は、"混(hun)" である。

何をしたか?どうやったか?は、問題ではなく、飯が食えたかどうかが問題なのである。
過程は、どうでもよく、結果が重要。
方法は問題でなく、目的が重要。
江湖は、非生産型の慣例制度であり、正式な制度に付属する寄生体制である。

江湖は、労働生産という事はなく、お金持ちに成るために、地主とつるみ、悪知恵を働かせて
奪い取り、人を騙しておとしめる。人を害することの他に、ボスへのごますり、うまく取り入るチャンスを
見つける事などにには真剣に取り組むが、それ以外は、どうでも良いと思っている。

多くの人が犬のように怠けており、まじめにやっても大した報酬は得られない。
なんで、まじめに仕事をするのか?
多くの人は、そうやってまじめに仕事をしなくなるのです。






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まじめな人は、損をする。
2、まじめな人は、損をする。と 3、悪い人の方が出世が早い

近代中国には、多かれ少なかれ、江湖が社会権力に浸透している。
江湖の決まりが、社会の実際の慣例に成っているのでる。

簡単に言うと、まじめな人は、悪い人に助けて貰うことになる事があり、
悪い人の方が、出世する場合があるのである。

清朝以前は、江湖は、宗教的秘密結社であったが、清朝の末期から民国百年
を通じて醸造され、江湖の組織が、社会の各階層に浸透してしまいました。
官庁、軍隊、司法、経済界などの権力組織。メディア、芸術、学校、病院などの
文教組織。

例えば、当時上海は、不良や浮浪者などで溢れいろいろな犯罪のるつぼでした。
華人も租界の外国人も、江湖が必要だったのです。
かくして、上海の最高権力は、江湖に集中しました。

これが、[上海灘]なのです。冒険家外国人の楽園であり、華人混世の楽園でもありました。

民国の最高指導者も洪門天地会、或いは青紅会に属してました。
蒋介石は、[黄金栄]と関係をもっておりましたし、
孫中山も推薦しておりました。中華民国は、このような基礎の上にできたのです。

まじめな人は、この技倆を習得する事ができず、いつも損をするのです。





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