天津駐在員が送る中国エッセイ
***************語学の習得には、その国の歴史、思想、習慣などの知識が必要です。 中国は、私たち日本の隣国であり、世界の大国でもあります。これからいやでもうまくつきあっていく必要があります。一緒に中国の事を勉強しましょう。***************
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Author:shinoper
私たちには理解できない中国人の行動や考え方には、何かの理由があると思います。
それが、歴史の中にあるのか?
社会環境にあるのか?
お互いによい関係を気づくために、理解しあえるようなブログにできたら良いなと思います。



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日本の印象
余華さんのブログに「日本の印象」という文章があります。

2006年の8月に、日本の国際交流基金からの招待で、家族と15日間日本を訪れたそうです。東京、その付近の鎌倉、北海道の札幌、小樽と定山渓、それから関西の京都、奈良、大阪等訪問されたそうで、その感想が書いてあります。

一部をご紹介したいと思います。

20数年前、川端康成の小説を読み始めたとき、彼の叙述の細かさに引きつけられ、その後、他の日本の作家からも同じような繊細さが読み取れました。日本の文学作品の細かい描写には、伝えがたい豊富な色彩と微妙な感情の変化がうかがえます。これが日本文学特有の性質です。

20数年日本文学を読んできて、やっと日本に来る機会が巡ってきました。そして私はやっと何でこんな細かい、そして繊細で、このような多彩な日本文学が生まれるのか、分かったような気がします。細かい事に執着するのが、日本民族独特の気質のようです。私の心には、日本は、すばらしい繊細さが満ちあふれた国であり、私の日本での旅は、すばらしい繊細さを旅するかのようにうつりました。

鎌倉では、川端康成のお墓に行きました。そこは、大変大きな墓園で、どれくらいの人がそこに眠っているのか見当が付かないくらいでした。私たちは、炎天下、静かな盤山に沿って墓園の端まできました。川端康成の墓地の前で、一つの秘密を発見しました。それは、私の周りの全ての墓石の傍らに、石で作られた名刺入れが置いてあることでした。現世の人が、亡くなった人を訪ねるとき、自分の名刺を入れていくのです。なんて素晴らしい計らいなのでしょう。生と死が一度に融合し、名刺箱の存在が生存者と死者の継続的な交流を実現しているようです。私は晴れわたった空の下、無数の墓石を順次見ていくと、きらめく光の筋に、一瞬、私は、墓園があたかも広場のように見えました。そびえ立つ墓石の一つ一つが生き返って、そして一段一段すでに終わった人生を無言で語っているようでした。私は彼らを見ていると、私と彼らは、同じ空間で暮らしているような錯覚におちいりました。過ごした時間が違うだけでなのです。


その日本の旅行を題材にした、本を出そうと考えているそうです。
中国人の作家が描く、どんな日本に出会えるのか?
楽しみ!


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中国人の裸に対する嫌悪感
私にとって大変不思議なのが、トイレが、あれだけオープンであるのに、中国人は、
裸を異常に毛嫌いをする民族のようである事です。

1927年に魯迅は、「短い袖を見ると、すぐに白い腕を想像し、全裸を想像する。それは、生殖器に結びつき、性交、交配、私生児となるのである。中国人の想像はこのように飛躍するのである。」と書いているそうです。

1927頃であれば、日本に置いても裸に対して、かなり厳格で有ったとは思いますが、中国では、未だにかなり激しい嫌悪感を示すようです。

ネットで、おもしろい年表を見つけました。

日本の美術モデル史

中国の美術モデル史

この年表を見ても、中国人が未だに裸に対して、嫌悪感を持っていることが伺いしる事ができると思います。


日本人は、お祭の時には、男子は「裸で褌一枚」という格好をします。
私たちはその裸から、神聖、勇壮をイメージしますが、
中国人は、野蛮、下品を連想するようです。




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冷眼(Leng yan)、官架子(Guan jia zi)、打官腔(Da guan qiang)
林思雲さんは、中国での民と官の関係を下記の3つの言葉で表しています。

冷眼
庶民が政府に出向くと、まず官から冷眼で出迎えられ、まず身分の差を思い知らされる。

官架子
官は、庶民に対して上から見下げる態度で臨むそうで、
庶民はそれに対して、愛想笑いで対応しないと、機嫌を損ねて手続きをしてくれない。

打官腔
官の庶民に対する口調の事で、警察が犯人を尋問する時のような傲慢な話し方だそうです。


彼が言うには、外国で暮らすと、様々な差別をうけるけれども、中国で官から受ける蔑視、侮辱に比べれば
海外での生活は、充分満足に値するそうです。

私は、逆に中国の官の権限の大きさに驚きます。
彼らは、自分の一存でかなりの事をきめられます。
だから、賄賂を送ると大変大きなメリットが発生するのでしょう!
うまく交渉がまとまった場合は、気持ちが良いくらい即決してくれます。
そうならないときは、悲惨ですが...

逆に日本の役人がどれだけの権限をもっているでしょう?
ハッキリ言って、法律に違反しないように保身を考えている人がほとんどだと思います。
少しでも規則に違反しないように、言葉は丁寧ですが、全く融通が利きません。

それぞれ、一長一短という感じがしない訳でもありません。



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中国語
日本人は、中国語というと1つの言葉があるように誤解をしている人が
大勢います。そして、本当にその違いを理解している人は、ほんの一部だと思います。

日本の狭い国の中でも、東北や九州に行くと、ほとんど言葉が通じない地方もありますが、中国の場合、車で2時間くらい走るとかなり通じなくなります。

有名なのは、普通話と上海語や広東語の違いですが、それ以外にも、北京語、天津語という風に地名の数以上に言葉が存在します。一体どれくらいの言葉が存在するのか想像もつかないくらいです。

私が勤める工場でも、地方の出稼ぎ労働者がたくさんいます。
四川省、貴州省、重慶市、湖南省、湖北省、江西省、了寧省、天津市等。会議をするときは、普通話を使わないと会話が成立しないのですが、地方の人の普通話は、地方のなまりがきつくて、人によっては、何をいっているのか、全く解らない人もいます。
私が解らないのは、仕方が無いにしても、中国人同士でもどれくらい解っているのか、かなり不安です。

そう言う曖昧なコミュニケーションしか成立しないこの国にいると、日本人同士では、当たり前の会話がいかに高度なものであるか、いつも感嘆せざるにはいれません。

その違いを多少でも理解して貰う為に、代表的な言葉を比べて見たいと思います。
中国語が分からない人の為に、余り正確な発音ではありませんが、カタカナで書いてみます。

※ 多少私のなまりが含まれている恐れがあります。


日本語     普通話     上海語      広東語     
こんにちは   ニーハオ    ノンホー     レイホー  

食事する    チーファン   チャべー     セッファン 

さよなら    ザイジェン   ゼーウィ     ジョイキン 

ありがとう   シェシェ    シャジャノン   ドオジェ  

誰?      シェイ     サーニン     ビンゴ   

日本人     リーベンレン  サポニン     ヤップンヤン

何時      ジーディエン  サーズングワン  ゲイシー

大丈夫     ブヤオジン   バヤジン     ムカンニュウ




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坦白従寛、抗拒従厳(Tan bai cong kuan, kang ju cong yan)
林思雲さんの「中国人と日本人」の中で紹介されている「坦白従寛、抗拒従厳」とは、「罪を認めた者は、刑を軽くするが、言い訳をする者は、罪を重くする」という事だそうで、文革中の批判闘争大会で、頻繁に使われた言葉だそうです。

彼は、この考え方が、そのまま日本への謝罪要求になっていると言います。日本は、いろいろと言い訳をして、罪を認めないので、中国人はいつまでたっても日本人を許せないと...

しかし、いくら何でも、この考え方に合わせられる国はないでしょう!
なにせ、中国が一番上で、他の国は中国の言うことはなんでもそのまま受け入れよ!と言っているに等しい。


このような、絶対服従の考え方は、私の身の回りの企業経営の中にも見られます。
規則に反した者は、即罰金、即解雇。(本当に翌日に出て行きます。)
どんなに、理由を並べ立てても一切言い訳無用。

管理者に話を聞くと、中国人というのは、言い訳が上手く、ウソを平気でつくので、いちいち話を聞いていたら、切りがないと言います。そういう伝統的習慣が、このような思想を生んでいるのかもしれません。

中国の社会というのは、厳しい世界です。
でも、国際社会では通用しないと思いますが...


中国旅行者のマナーの所でも見受けられましたが、中国国内と国際社会のギャップが激しく、まだまだ、お互いに理解しあえるのは、難しそう〜〜〜



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中国の2つの反日勢力
林思雲さんは、中国には2つの反日勢力があるといいます。

一、中国政府
愛国主義教育を行い、政府の求心力を高めるのが目的
  教科書や展覧館での思想教育
  反日デモや過激な実力行使には反対


二、米国に拠点を置く「異議人士」(反体制派)、
または、「民運人士」(民主派)
  政府に揺さぶりをかけるのが目的
  反日は手段であり、真の目的は、反政府
  民衆を扇動し、行動(日本製品不買運動、反日デモ、
尖閣諸島防衛運動等)を起こさせる



この違いは、私たち日本人もしっかりと認識しておきたいものです。



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巨大欲望の時代 余華
余華さんのブログに、「巨大欲望の時代」という文章を見つけました。彼の作品「兄弟」を紹介する記事のようですが、現代の中国を理解するのに役に立ちそうですので、ご紹介したいと思います。

この文章は、ドイツの貴社との対話形式でかかれております。
また、下記の文章は、私の独断と偏見による、要点の抜粋です。


記者:小説の中で、文化大革命を現代を結びつけておられますが、両者にはどのような関係があるのでしょう?

余華:それらは、コインの裏表のようなものです。現代多くの極端な現象は、文化大革命の極端な政策の反発から生まれているものです。文革の時の自制がなかったら、現在の好き放題の現象も無かったでしょう。
文革の時、人々は、一行の文字を書き間違える事さえ恐れてました。私が小学校一年生の時、同級生が言った一言「太陽が山に沈む」が反革命なのです。太陽は、毛主席の象徴でした。現代社会の典型的な特徴は論理の喪失です。人々は、何にも恐れなくなりました。

記者:文革がなかったら、どうなっていたでしょう?

余華:難しい設定です。あの当時、今のように自由であったら、もっと中国の経済は発展していたでしょう。人々の気持ちも違っていたはずです。現在の人達を見ていると全く見境が無くなってます。もし、何かを
利用して成功できるのであれば、躊躇無くそうするでしょう。腐敗は、今のようにひどく成ってないはずです。今の人には、論理の限界はありません。

記者:巨大な欲望とはなにを意味しているのでしょう?

余華:一億の家を買う人がいる傍らで、バナナが買えなくて、自殺する人がいる。同じような事が、現在の中国で毎日繰り返されているのです。

記者:西側の中国に対する見方は、どれくらい正しいと思いますか?

余華:経済の発展については、よくご存知だと思います。しかし、中国の内部に潜む欲望がどのような程度に達しているのかは、想像できないでしょう。中国人の欲求は、想像を超えてます。お金持ちとはどういうものなのか?貧乏とは何なのか?多くの中国人が困惑してます。私たちの民族は、なんでこんなに急に強烈な欲望をもってしまったのか。心配です。





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外国語の習得にかかる時間
外国語を勉強するコツを教えて欲しいという人がおられましたので、自分なりに考えて見ました。

いろいろ考えたのですが、一番最初にしなくてはいけない事は、なぜ外国語を習得したいのか?
はっきりと目標を持つことだと思います。
多くの人は、ネイティブみたいになりたい。というと思いますが、

私は、まず無理だと思います。

以前、何かの本だったか、人から聞いた話だったのか忘れましたが、「米国では、子供でも英語をしゃべる」のだから....というような、話を聞いたことがあります。その当時は、それはそうだな!なんて安易に納得しておりましたが.....

子供というと、何歳くらいの子供を思い浮かべるでしょうか?私たちが、社会生活で話ができるレベルというのは、幼稚園児では、話になりません。少なくても中学校レベルの語学力は必要ではないでしょうか?ということは、だいたい、15歳くらい?

そう仮定して、話を進めますが、
15歳の子供は、15年間、その国で毎日母国語を聞いて話してという事を繰り返しています。
起きている時間を14時間とすると、14時間 x 365日 x 15年間という事になり、76,650時間費やしている事になります。

では、私たちが毎日2時間勉強した場合、何年かかるのでしょうか?
76,650時間 / 2時間 / 365日 = 105年間

それでは、どうしたら良いのでしょう?
目標を決めると言うよりも、勉強する範囲を絞り込むといったほうが良いかもしれません。自分に何が必要なのかを明確にして、勉強しなくてはいけない範囲を徹底的に絞り込むわけです。

外国語といってもいろいろな能力が必要です。

話す能力
聞く能力
書く能力
読む能力


どれも関連性はありますが、はやり別々の能力です。
また、話し言葉と、書き言葉では、かなりの違いがあります。

使う状況によってもかなり絞り込みが出来るはずです、仕事で使うのか、家庭でつかうのか、旅行なのか等。一番良いのは、自分が話したい事を、メモして外国語に訳し、全部丸暗記する事ではないですかね?

外国語を話せるようになるという事は、勉強ではありません。訓練です。毎日同じ事を何度も何度もやって脳を通さなくても、反射的に言葉がでてくるようにしないといけません。頭が良いとか悪いとかの問題ではなくいかに何度も同じ事を繰り返して、体にたたき込めるかという熱意の問題だと思ってます。

そして、補足ですが、外国語習得以上に大切なのが、母国語です。物を考える時に、使用している言語が母国語です。そして、その母国語のレベルで思考のレベルが決定される。だから、外国語を使うためにも、母国語のレベルが高くないと、内容が伴わない。

と、言うところですかね!自分で書いて、自分がなかなか出来てないことに、ショックを受けてます。自分でも頑張ろ〜〜〜っと!


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古為今用(Gu wei jin yong)
「古為今用」(昔のものを、今に役立てる)
という言葉を使って歴史認識の違いについて書いておられますが、私は、ウソという角度から考えてみたいと思います。

彼の説明によると、中国では、歴史的な写真でも時代とともに変貌していくと言います。
1949年建国当時の写真には、毛沢東、劉少奇、林彪が写っていたそうです。
1966年から始まった文革では、林彪が失脚し、彼が写真から消える。
1971年の林彪事件の後、林彪もその姿を消したそうです。
1980年劉少奇の名誉回復が成されると、再び彼が写真に姿を現したそうです。

中国では、失脚した指導者達は、公の写真や新聞、テレビに載せる資格がなくなると考えるそうです。

この認識は、日本人とは、かなりの開きがあります。私たちは、歴史は歴史、今は今と、明らかに区別して考えます。そうしないと真実が曲げられ、それを元にいろいろと検討する際に、正しい判断ができなくなるとかんがえますよね!

しかし、中国人にとっては、(歴史の)真実なんか、どうでも良いという事なのでしょう!

そう、考えると、仕事上でも私が中国で経験したいろいろな不可解な現象が説明が付きます。これまで、なんで中国人は、なんの躊躇もなくウソをつくのだろうといつも腹立たしく思ってましたが、彼らには、ウソという感覚がないのだな!という事が理解できます。

例えば、仕入れ先に、引き合いを持っていって、できるかどうか確認する時、ほとんどの場合、「できる」という返事が返ってきます。しかしながら多くの場合、努力もしたような感じもないのに、しばらくすると、できないと言ってきます。

日本人の私からすると、明らかに、ウソをついていたとしか理解できません。その為に、工場を見に行ったり、発注する側にもいろいろと手配しなくてはいけない事があります。そして、準備ができた頃に、できないと言ってくるのです。もう少し、入念に検討すれば、できるかどうか、判断できると思うのですが....

彼らは、できるかどうか?なんてて考えてないのでしょう!そんなことより、とにかく、注文をもらう方が先で、その後に考えようという事だなと「古為今用」の説明を読んで感じました。

また、工場の中でも不良の原因を追及する際、現場の人間に聞いてもまともな返事は返ってきません。日本の工場でもそういう事はあるので、中国人同士でも相手を気遣っているのだと、理解しておりましたが、彼らにとって、真実が大切な物でないなら、仲間が不利になるような話をするはずもありません。

「中国人にとって、真実がどうでも良い」という言い方は、すこし言い過ぎかもしれません。しかし、真実という価値が、私たち日本人より低いという事は間違いないような気がします。そして、私たち日本人があまり価値観を見いださない見方に価値観を持っているのではないでしょうか?

通常、私たちが何かの決定(判断)をくだすとき、いくつもの価値観の優劣よって判断をくだしていると思います。
決して、1つの価値観だけで、決断している訳ではありませんよね!

日本人の場合、真実を曲げないというのが、絶対的な条件のような気がします。それは、法を犯さないという考えが根付いているのかもしれません。どんなに、素晴らしい方法であっても法に触れたら、ウソを織り交ぜていたら、全く価値がない物として、日本では判断されてしまうような気がします。

しかし、中国では、必ずしも真実が最優先の価値ではないようです。面子、効果、結果などが、その時々に置いて、真実よりも優先される。という事なのかもしれません。

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